LADY AIKO『伝説の壁【Houston Bowery wall】に描く』


photographed by Luna Park

我々SANJapanのインタビューにも 答えてくれた(インタビュー記事)、世界を舞台に活躍する日本人アーティストAIKOが今年の7月にNew York Cityに描いたこの美しいミューラル。この作品が伝説の壁に刻まれるまでの行程を彼女の友人であるMartha Cooperの言葉と写真で御堪能ください!

『HELLO AIKO!!』 by Martha Cooper

それは6月の中旬の事、AIKOは伝説の壁『Houston Bowery wall』に挑むため、3週間という濃厚な時間をステンシルを切る為に費やしました。この伝説の壁について少し説明しておくと、この場所は、1982年にキース・へリングが作品を描いて以来ストリートアーティスト達にとって憧れの場所になりました。そしてここ数年はJeffrey DeitchとTony Goldmanの企画の元、多くの著名なストリートアーティスト達が作品を描き続けています。そのアーティスト達の名は、Os Gemeos, Shepard Fairey, Barry McGee, Kenny Scharf, JR, FaileそしてRetna!ここで気づいたと思いますが、すべて男性!しかし.....遂にこの壁に女性アーティストの生き様が刻まれました!それはスゴい嬉しいことです!

AIKOは、44枚ものステンシルを用意し、その一枚一枚のサイズは約1.8メートル四方!それらは一人で扱うには大きすぎるので、私を含めた彼女の友達が集結し、ニューヨークシティーの夏の暑さと強風にも負けず、6日間の時を費やし、遂に作品が完成しました!

彼女がこの壁に描き始めたのは7月7日!この日は日本では、『七夕』と呼ばれる行事があり、天の川を挟んで普段は離ればなれになっているカップルがこの日にだけは逢う事が出来るという特別な日だそうです。そんな特別な日に日本の人々は短冊に願い事を書き、それを笹に吊るすそうです。その時AIKOはこんな事を行っていました、『皆の為に何かとてもポジティブで楽しい事をしたかったの!』

完成したこの作品はとてもAIKOらしさが表現されていて、複雑な絵柄の中にセクシーさと日本らしさが描かれていて、とても素晴らしいです!NYCに素晴らしい作品が誕生した事、一緒に作業が出来た事、本当に楽しかった!この気持ちを皆にも味わってもらいたいので、10月までにはこの壁を是非ご覧ください!

【翻訳:Street Art News Japan】







彼女の名前が刻まれたこの札!多分これは千社札を模したものでしょう。千社札(せんじゃふだ)とは神社や仏閣に参拝をした記念として貼る、自分の名前や住所を書き込んだ札のことですが、実はこれ無許可で貼られているものがかなり多数あるそうです。そんな千社札をストリートアーティストが描くとは、さすがLADY AIKO!













photographed by Martha Cooper

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