【stik来日記念特別企画-Part I-】 Street Art News Japan x stik スペシャル・インタビュー


昨日お伝えしたように、英国人アーティストstikによる、日本初となるストリートアート・プロジェクト、『静岡ストリートアート・プロジェクト』が静岡市で5月18日(土)から開催されます!
それに伴い、stikがプロジェクトの準備で忙しい合間をぬってStreet Art News Japanのインタビューに答えてくれました!
インタビューの内容は、アートの世界へ入った切っ掛けから今回のプロジェクトについてなど、自身のユニークな経歴を交えながら語られています。これは絶対に見逃せないインタビューです!
『静岡ストリートアート・プロジェクト』は、5月18日(土)、19日(日)の二日間に亘って開催される予定なので、是非足を運んでいただきたい!
※『静岡ストリートアート・プロジェクト』の詳細情報は、下記のURLからご参照ください。
http://www.streetartnews.jp/2013/05/stik_13.html

StreetArtNewsJapan: ご自身のバックグラウンド、また、いつ、どのようにしてストリートアートの世界に引き込まれて行ったのかをお教え下さい。

stik: あれは10年位前の事、僕はこの社会のアウトサイダー(部外者)でした。そんな時、ストリートアートが僕をこの社会に引き戻してくれました。当時僕はホームレス生活をしていて、廃墟と化した建物に無断で住んでいました。日本ではあまりない事かもしれないけど、欧米では人々は自分の家の外壁を自分達で塗装する事がよくあります。そしてその残った塗料をゴミ捨て場に捨てます。当時僕は、ゴミ捨て場を廻り、それらの塗料をかき集め、街に僕の足跡を残す為に至る所にペイントし始めました。街や社会から忘れられていた、僕自身の存在意義を何かしらの方法で表現したかったんだと思います。

StreetArtNewsJapan: あなたは、18歳の頃、日本に8ヶ月程滞在していましたよね?あなたのアート・スタイルが何か日本文化から受けた影響はありますか?

stik: 僕はまだ未熟な若い時期に日本に滞在していました。なので確実にこの地から吸収した事はあると思います。特に印象的なのは、日本語で言う『描く』と『書く』という表現。もちろん僕の国にも、『drawing』と『writing』という表現はありますが、日本語程区別して使い分ける事はありません。僕は作品を描く際、線の『流れ』や『形』を大切にします。これってたぶん日本の『書道』からの影響なんだと思います。日本語で言う、『文字を描く』と『文字を書く』という感覚。本当に興味深いです。

StreetArtNewsJapan: あなたのイベントに興味のある、日本のストリートアート・ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

stik: 日本にまた来れた事。なんだか自分の故郷にまた帰ってきた様な感じがします。日本ではまた多くの事を吸収したいと思っています。今回、僕が静岡に描くミューラルのタイトルは「100人の旅人」。子どもたちと一緒に約50メートルのCCCの壁面に現代の東海道を旅する子どもたちの絵を描きます。この地をまた自分が踏みしめられているという事に感動し、感謝しています。日本にまた僕を来させてくれて、本当にありがとうございます。


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