Mysterious Al、EELUS、MISS VANも参加する『世界の版画展/ "World Printings"』 In 東京 5月9日開幕!

 

「版画」作品に焦点を当てた展示会『世界の版画展/ "World Printings"』が、東京・銀座にあるShowcase MEGUMI OGITA GALLERYで5月9日(木)から開催されます!
今展では、Mysterious Alを始め、EelusMISS VANVictor Castillo、そしてMio Matsumotoとバラエティに富んだアーティスト達が参加し、各アーティストのオリジナル作品とプリント作品が展示される予定となっています。
そんな中、参加アーティストの一人である英国人アーティストMysterious Alが、Street Art News Japanのインタビューに答えてくれました!インタビューでは、グラフィティの出会いから現在の作風に辿り着いた経緯などが詳細に語られており、大変読み応えのある内容となっています。
さらに、会場で展示される予定のMysterious Alの作品群を特別に下記に披露させていただきました!
『世界の版画展/ "World Printings"』は、5月19日(日)まで開催させる予定なので、是非足を運んでいただきたい!

StreetArtNews(以下S):
まずは、ご自身の経歴を簡単に教えてください。
また、いつどのようにしてトアートの世界に足を踏み入れたんですか?


Mysterious Al(以下M):
僕は、南ロンドンの郊外で育ったんだけど、子供の頃からアートは大好きだったね。初めてグラフィティを見た時は、子供ながらにすごく興奮したのを今でも覚えているよ。当時、僕はよくママとロンドンの街へ行く為に電車や地下鉄に乗っていたんだけど、その小さな旅の最中はもうずっと鼻を窓に押し付けて外を眺めていて、グラフィティを発見すると息を荒げてはしゃいでいたものだよ。どうやって描かれたんだろう?なぜ描かれたんだろう?グラフィティは子供の頃の僕にとって本当にミステリアス且つスリリングで、なぜかとても魅力的だったんだよね。
数年後、ファルマス(イングランド極西に位置する小さな港町)にある芸術大学に行ったんだ。僕自身、大学でアートについて学べたことは、本当に幸運だったと思ってる。でも、故郷を離れるのは僕にとって初めての経験だったからロンドンがすごく恋しかったのを覚えてるよ、完全にホームシックだったね。当時フォルマスには、グラフィティが全くなかったこともあって、なぜだか故郷がとても遠くに感じたんだよね。たぶんその頃の僕にとってグラフィティは、故郷ロンドンを象徴するくらい大きな存在だったのかも知れない。それから少しづつ僕自身の作品にもグラフィティの影響が現れてきて、今のスタイルの原型が出来てきたんだよね。太いアウトライン、そしてその中をフラットに塗りつぶし、更に影もフラットに描く、あのスタイルが僕は大好きなんだよね!実際にグラフィティは描いてなかったけど、作品制作の過程でグラフィティの持つ独特な技法は使ってたよ。当時、僕は、多くのポートレイト作品を制作していたんだけど、それらが最終的に現在描いているようなキャラクターに変わっていった。Julian OpieGary HumeBarry McGeeのような素晴らしいアーティストを例とする、グラフィック調のスタイルにも夢中になってたなぁ。
2001年にロンドンに戻った時は、スタジオを持つ余裕がなかったから、必然的に小さいサイズの作品しか制作出来なくて...。だから当時は、僕がそれまで描いてきた大きいサイズの作品とは対照的に、ステッカーを作ったり、コンピューター上で制作できるものを手掛けたりしていたよ。当時は、"Street Art"という言葉さえなかった時代だったんだけど、そんな時に、僕と似たような作品を制作していたD*faceDave the Chimpなどのアーティスト達に出会ったんだ。みんなで街に繰り出し、一緒に作品を制作したりもしたよ。やることすべてが、新鮮で刺激的だった、一緒にこれでもかってくらい飲み明かしたりもしたね。本当に幸せな時間だったなぁ。
僕は、今でも様々な事を学んでいるという実感があって...だから新しいアーティストや作品からインスピレーションを受ける事が今でもよくあるんだよね。そして一つ確かな事。それは、これからも「アート」を作り続けていくという事。例え残りの人生で苦境に立たされることがあったとしても、アートという僕の誇りと目標は決して揺るがない。なんだか説明が長くなっちゃったね。まとまりのない説明でごめんね。

S: 展示会を楽しみににしている日本のストリートアートファンへ一言お願いします。

M: 日本でまた作品を披露出来る事に本当とても興奮しているよ。そして、長年僕にインスピレーションを与えてくれているアーティストの作品と一緒に僕の作品を並べられる事を心から嬉しく思っている。僕をいつも応援してくれるみんなには本当に感謝してるよ。展示会を楽しんでくれたら最高だね!「ありがとう」

【世界の版画展/ "World Printings"】
会期: 2013年5月9日(木) - 5月19日(日)
※レセプションは5月9日(木)の17:30 ~19:30 に行われる
会場: Showcase MEGUMI OGITA GALLERY 東京都中央区銀座5-4-14銀成ビル4F
時間: 11:00 - 19:00 (休廊日:月曜)






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