議論するキッカケを創出する壁画、ノルウェー人アーティストPøbelの最新ミューラル「家」


Pøbelの最新ミューラル「家」が、ロシアのチェベルカに誕生しました。このチェベルカという村では100人以上の住民が、慣れ親しんだ家から退去する事を余儀なくされてしまいました。

今回、壁画が描かれたこの美しい建物も、本年度中に取り壊しが予定されているそうです。そして地元住民の多くは、すでに近隣の町、コラとロデイノイェ・ポリェに移住を終えています。

この住民退去は、観光事業開発のための計画の一部で、多くの空き家は中国からオーロラ鑑賞に来る観光客のための観光拠点へと一新されるようです。Pøbelによる壁画は、こうした問題に対して議論をするためのキッカケにあるようにと描かれたようです。

【ノルウェー人アーティストPøbelによるアートを通じての土地再編プロジェクト】
『プロジェクト名:Komafest』
・2011年よりノルウェーのヴァードーという町で中央集権化と天然資源に焦点を当てたアートプロジェクトを数多く手がけて来ました。
・2018年よりロシアのコラ半島のチェベルカという昔漁業で栄えた町でアートプロジェクトを開始しました。チェベルカでは、バレンツ海の漁業が中央集権化された事によって、過去30年間で人口の90%を失いました。

今年の終わりまでに、町の大多数の建物は取り壊しが予定されており、チェベルカの住民は自身の家を明け渡さなければならないそうです。かつてノルウェーのヴァードーでは、同じように財政が中央集権化された事により人口の60%が減少しました。

Pøbel x Street Art Newsの特別インタビュー企画はこちらからご覧下さい。




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